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Italia旅行紀

ローマ Roma。09/29

半日ローマ観光です。正直、どの程度見られるのかなぁという感じ。ローマの地下は掘れば遺跡が出るので掘れないため、地下鉄は2本しかないそうです。とにかく街中が発掘中の遺跡みたいなものだとか。今回、ストかなんかで交通事情が悪いようなので、徒歩になると言われました。

まず見えたのがサンタンジェロ城。目に付く建物の先にはほとんど天使とか聖人とかの像が立っています。それからヴァチカン(Citta del Vaticano)へ向かいます。ヴァチカンは城壁地下くらいにでっかい駐車場を持っててそこにバスを止めて見学です。
サン・ピエトロ大聖堂まずサン・ピエトロ広場(Piazza San Pietro)から。柱廊がすごい。聖人がたくさん立っています。中央にオベリスク、左右に噴水。で向かって右が大聖堂への入り口なんでそちらへ向かいます。この柱はある一点から見ると4列の柱が全部重なって見えるということでその点へ。本当に一本に重なっていて感動。

像の間に月それから大聖堂への列につきます。かばんのチェックと簡単な金属探知。入ると黄色と青と赤のカラフルな衣装を身につけた警備の兵が!すっげぇ派手!なんかF.S.Sにあったなぁ、こんな衣装。でも公務中だし写真はダメかなーと思っていたら写真OKだそうです。ここの警備は永世中立国であるスイスのトップエリートによるものだそうです。

聖なる扉正面でサン・ピエトロ大聖堂(Basilica di San Pietro)です。南さんはピエットロって発音だったけど。
入り口が2重みたいになっていて右側に封印された扉があります。なんて名前だったかなぁ?25年とか50年に1度開くという扉で、この扉をくぐるとそれまで犯した罪が許されるのだそうす。今は封じられていますがやっぱりご利益に預かりたいのかみなさん写真とか撮ってます。中に入ってまずその扉の裏を見たんですが、表に比べると装飾がなくて素っ気無い。十字のレリーフだけがあるんですが、これはコンクリートか何かで封じてあるわけですね。開くときは法王が金槌で第1打を入れ、封じるときは法王が最後にコンクリを一撫でするのだそうです。そして皆この十字架に触って行くわけですね。きっちり手形がついてます。指の形まで分かるくらい。

ピエタでその隣に有名なミケランジェロのピエタがあります。ガラスケースの中ですがこれが大理石で作られているとは思えないくらい滑らかな表面に細かい表情。生で見るとやっぱりすごいです。このマリア様の顔は結構好きなんですよね。ミケランジェロは掘るというより、石の中から取り出すという感じで掘ったそうですが、日本の仏師も木の中にいる仏を掘り出すらしいので似ていますね。
で大きい柱が一杯あって、それぞれにいろんな彫像があるわけですが、でかい。天井付近にある文字は縦4m程あるそうです。柱には大きな絵とかもあるわけですが、これがなんとモザイクでできています。言われないと分からない。でもモザイクだから写真可。絵の前には祭壇があって、細かい模様が描かれているんですがこれも全部モザイク。すごいです。

周囲の聖人の中で1体、大理石ではないブロンズの細面の人がいて、これが聖ペテロ(サン・ピエトロ)です。この聖堂に祭られている方ですね。この人はキリストから天国への鍵を預けられていて、この像も手に大きい鍵を持っています。床に見られる紋章もクロスした鍵です。だからこの方のご利益があると天国に行けるというわけで、ここを訪れる人はこの像の足や脛を触って行きます。だからこのペテロは足の指が磨り減ってほとんどありません。何年、何人に触られているのでしょう。信者ではないのに触ってきてしまいましたが、許す宗教だから大丈夫でしょう。
バルダッキーノ十字の中央に当たる部分にはひときわ大きな祭壇が。バルダッキーノ(Baldacchino)というようです。捩れた4本の柱で支えられた天蓋は黒っぽくて存在感があります。ここで説教ができるのは法王だけだそうです。その奥には光を表したステンドグラスと鳩のデザインされた祭壇が。2時3時くらいだったと思うんですが屋根から光りが射し込んでいてすごくきれいです。この大聖堂ではステンドグラスはここだけなのだそうです。
祭壇ガイドさんが説明をしてくれるのですが、あまり大きな声を出せません。ツアー32人居たんですが、全員に聞こえるようにするとやっぱり大きめの声になってしまうわけで、時々注意されたりしていました。で大体の説明の後、ちょっとフリーになりました。色々見ていたんですが、隅々が小さな祭壇になっていてそこでも祈りを捧げられるようになっています。で小さいドアとかがあって、時折神父が出入りしています。そして祭壇のひとつに誰かの遺体が。どなたでしょうかたぶん本物だと思うんですが、もしかしたらレプリカかも。名前を見ても良く分からないんですが、歴代法王の一人ではないかと思います。こんな風に飾っていいのかと思ってしまいますが、向こうでは聖人だし、ご利益というかこういうのも祈りの対象なんだろうなぁ。出入り口の一つは観光客も入っていたので、行ってみたら有料の別館?が。時間もないのでちょっとだけ覗いて見ると古そうな衣装が見えました。後でガイドブックを見てみたら聖具室と宝物館のようです。
で聖堂を出ます。出たところにも例の派手な警備兵が。人だかりができています。取り合えず写真に撮っておきます。ヴァチカンはこれで終わり。次です。

騎士

目的地はコロッセオで、テヴェレ川(Fiume Tevere)沿いをバスで進みます。途中にティベリーナ島(Isora Tiberina)という中州のような島があって、ここは昔医学の神様が祭られていて、その影響で今も病院があるそうです。でペストが流行したときはここに患者を隔離していたとのこと。天然の隔離病棟ですね。逆手に見える街はローマッ子というか地元の人たちの町らしく、ノミの市とかも立つそうです。で川を渡って街中に入ったんですが、「真実の口(Bocca della Verita)」のある教会(Santa Maria in Cosmedin)の前を通りすぎ、パラティーノの丘(Colle Palatino)の一部を眺め、コンスタンティヌスの凱旋門(Arco di Costantino)を向こうに見てコロッセオをに至るという「その他の観光名所は通過しまぁす」状態でちょっと寂しかった。

バスから降りると草サッカーをしていました。少し歩いてコロッセオ(Colosseo)。外壁がずいぶん壊れているのですが、これはキリスト教が国教となって以降、格闘技はやっぱりダメとういことで廃れたコロッセオを採石場として再利用したせいということでした。中に支えに入っていた鉄とかも取り出して溶かして使ったそうです。
コロッセオ1階にはそれぞれにゲートがあるんですが、そこにはラテン数字が彫ってあって、これは当時すでに座席指定的な入場券があったことを物語っているそうです。だからすごい人数が集まるけど混乱はなかっただろうと説明されました。グラディエーターとかで見るようなローマな格好をしたコスプレさんがいて、写真を取られてました。でちょっとフリー。すぐそばにあるのがコンスタンティヌスの凱旋門だったんですが、そっちよりコロッセオ内部に意識が向いてるんで、視界に入ってないです。入り口を求めて半周、入場券売り場があって、いくらかなーと思ったらフリーということで、形だけの入場券のようです。ガイドブックでは有料なんだけど。「トレ」といいつつ指を3本出したんですが、入場券は1枚。入場は棒が回転して一人ずつ入れるタイプのもので、入場券1枚で3回転してくれるようですね。コロッセオ内側で中ですが、床がなくて地下の細かいブロックが丸見えです。2階3階にも上れるようなんですが、上り口が見つからず、時間も無いので床の代わりに渡してある板橋を通って外に出ます。ブランド物のスカーフとかを売っている人も日本語しゃべってますね。
入場料がタダだと気づかなかった人も多いらしく、中に入ったのは少なかったようです。もう少し時間があれば、2階3階も行ったんだけどなぁ。やっぱり時間が少なすぎる。仕方ないけど。

トレヴィの泉次はトレヴィの泉(Fontana di Trevi)です。思っていたより大きかったですね。あれの半分くらいを想像していました。右手にコインを持って、左の肩越しに後ろ向きでコインを投げて泉に入ると、再びローマへ帰ることができる。2回で良縁、3回で何だっけ?ま、1回でいいのでチャレンジ。泉のすぐ側まで行けば問題無く投げ入れられますね。(帰ってから調べて見ると、同時に2枚というような文もあるのですが、本当はどうなんでしょう。1枚がローマに返してくれて、2枚目が願いをかなえてくれるというのもあったし、2枚目が結婚を、3枚目が離婚をさせてくれるというのもありました。)
おいらは見たこと無いんですが、ここはローマの休日で有名らしくアイスクリーム屋さんも人気のようです。まずコーンを買って、アイスを指差せばOK。メロンのがお勧めと言われて買いましたが美味しかったです。

スペイン広場の上の教会そして徒歩でスペイン広場(Piazza di Spagna)へ向かいます。最初の日程にはなかったんだけど、行けそうなのでということで追加してくれました。トレヴィの泉からは結構歩きました。
ここもローマの休日で有名な所だそうですが、映画のせいで階段に座る人が多く、今は座るのが禁止になっているとの事。でも夕方過ぎるとお巡りさんもいなくなるので,結局皆座っているそうです。元々スペイン大使館が在ったのでスペイン広場というそうですが、今は違っていて、スペイン大使館は少しずれたところにありました。階段には皆座ってます。広場前の通りはブランド品のお店が並んでいるらしく、ここでフリー。あんまり興味のない私達は階段に座って足を休めてました。階段の上にはトリニタ・デイ・モンティ教会(Chiesa della Trinita dei Monti)があって、その近くまで行ってしばらく広場を眺めてます。カップルが多い。そしてカップル目当ての花売りもいる。赤い薔薇を売ってました。思ったよりも売れている感じ。それから時間があるのでブランド通りを一通り歩いて戻ってきてみると、急に口笛や喝采などでやんややんやと騒がしくなります。何事、と思ってみると結婚式を上げたと思わしきカップルが階段を降りてくるところでした。皆拍手に写真撮影。広場の真中の噴水あたりで撮影大会状態でした。ウエディングドレスの裾汚れてたけど、向こうの人はきっと気にしないんだね。珍しいのか珍しくないのか分からなかったけど、ま、良いものが見れたということで。スペイン広場を去り、晩御飯です。

カンツォーネを聞きながらの晩御飯。南さんが「近所のおばちゃんみたいな人が歌うので期待しないで」と言っていましたが、付いて見るときれいなお姉さんではないですが。ヤスコさんという、日本人なのかな?日本語も織り交ぜながら歌ってくれましたが、すごい声量。上手だし、きっと本業はそういう歌歌いさんなんでしょう。アコーディオン奏者さんがソロで何か弾いてくれた曲がどっかできいたような気がすると思っていたら、おもむろに「氷川きよしのズンドコ節」のCDを出してきました。うーん、世界標準か?氷川きよし。ってか、おばちゃん人気はここでも健在なのか?確かにカンツォーネもその土地らしい歌って意味では演歌的かもしれないが、どっちかっていえば民謡だよね。
食事も美味しかったです。ここはテーブルにエキストラバージンのオリーブオイルとバルサミコ酢をボトルで置いていて、ドレッシングは自分で混ぜちゃって下さい、でした。こっちの人はやっぱりこの二つがあれば良いのかぁ。
食事が終わるとあとはホテルへ向かうだけ。南さんが「前は本当におばちゃんだったんですよ。皆さん運が良かったですね」と言ってローマ観光は終了となったのでした。

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