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Italia旅行紀

フィレンツェ Firenze。09/28

フィレンツエです!ハンニバルです!今回の最大の楽しみの場所です!

ここのドゥオモは「冷静と情熱のあいだ」に出てきたドゥオモですね。映画で街並みも出ていたのできれいな街だというのは知ってますが、実際にそこを歩く日が来るとは思ってませんでした。
とりあえず最初にミケランジェロ広場(Piazzale Michelangelo)からフィレンツェの街を一望します。確かこの当たりから糸杉に混ざって傘のように広がる何とか松が見られるという話があったかと。広場は高台にあるのでヴェッキオ宮殿の塔もドゥオモもよく見えます。オレンジの屋根がきれいです。この広場にはミケランジェロのダビデ像のレプリカがあります。レプリカとはいえ十分大きいし立派です。ここにも屋台がいましたね。ダビデ像の股間をプリントしたトランクスとかも売ってます。記念撮影を終えて街中へ。

フィレエンツェの街並

旧市街にはバスの乗り入れが禁止されているのでPza. Piaveあたりでバスを降りて徒歩です。アルノ川(Fiume Arno)沿いをずっと歩いていくとウフィッツィ美術館(Galleria degli Uffizi)が見えてきました。順番としてはまずこの美術館からの予定だったようですが、入館手続きにちょっと時間がかかるようとのことで、シニョーリア広場(Piazza della Signoria)を散策となりました。
両端の建物がウフィッツィふっふっふっふっふ。シニョーリア広場はね、ヴェッキオ宮殿(Palazzo Vecchio)の前にあるんだよん。ということでヴェッキオ宮殿撮りまくりです。バルコニここのバルコニーにTonyが立っていたのね!と見た目静かに、内心もえもえで全体撮ったりアップを撮ったりしていました。この広場はシニョリーアと言われることもあるけど、シニョーリアが正しいそうです。(男性なんだと)

ヴェッキオ宮入り口
ヴェッキオ宮殿前にはミケランジェロのダビデ像のレプリカとネプチューンの噴水、コジモT世の騎馬像なんかがあって、ウフィッツィ側にはいくつかの大理石の像が並べられていました。本当はねぇ、ヴェッキオ宮殿の中入りたかったんだよねー。でもコースには入ってなかったので外だけしか見られませんでした。ええい、いつかまた来てやる!

シニョーリア広場シニョーリア広場側のウフィッツィの側面ピンぼけてるけど、ガンスリでも紹介された強奪される花嫁とかいう像正面やや左よりの路地の向こうに大聖堂

そしてウフィッツィ美術館です。入場の際のチェックがなんか厳しくて、金属探知機あったし、かばんの中も見られました。とにかく建物に入ってからチケット切られるまでが長かった。そして、さあここから本ちゃんの中なのね、と思ったら階段が・・・結構ありました(--; お年寄りなんかどうしてるんだろうと思うくらい(後で知ったんですがエレベーターがあるようです)美術館として見るところは3階なんです。息が切れました。日ごろの運動不足がたたります。とにかく3階まで登りきれば今度こそ本当に展示場です。
元々はオフィス(ウフィッツィ=オフィス)だったという場所だけあってというか、まず長い廊下が伸びています。天井にはグロテスクの語源になったという奇怪な半人半獣の描かれた模様が一杯です。廊下から各部屋に入って絵を見るようになっています。で、ですね。めっちゃペースが速い見学でした。もう本当に要点だけを見ましょう!という内容。時間制限あるし仕方ないんだけど、もっとゆっくり見たいよぉ・・・メディチ家のヴィーナスなんて部屋の外から眺めるだけで終わってしまったし。

聖母像に見る3次元描写の変化から始まって、ボッティチェッリの「ヴィーナスの誕生」や「春」といった有名どころ、ダ・ヴィンチの「東方三賢者の礼拝」の未完画、ミケランジェロなど、一応押さえるべきところは押さえているようですが。でもねぇ。
メディチ家が落ち目になってフィレンツェを離れるときに持っていた美術品を置いて行ったのが始まりとか、ヴィーナスは裸の状態と服を着ている状態では表される意味が違うとか、ウルビーノ公爵の鼻は右目を怪我したときに一緒に削れた説ともともとこう言う鼻だった説があるとか、ダ・ヴィンチの受胎告知でガブリエルのしている指の形はピースサインだとか、マリア様は左側が驚いていて右側は受容をあらわしているとか面白い話はいっぱい聞けました。個人的にダ・ヴィンチの未完の絵のマリア様の顔がすごい好きです。なんか色が無いほうが柔らかいというかかわいく見えます。あとラファエロの教皇レオ10世の絵で向かって右に立っている方がえらい印象が強いです。なんでだろ。ラファエロの「ひわの聖母」は修復中であんまり似ていない模写が飾られていました。ほんと、似てないよ。

ヴェッキオ橋美術館は全体にコの字型になっていて、その渡り廊下みたいになっている所からヴェッキオ橋(Ponte Vecchio)が見えます。本当はこの辺の建物は全部つながってて、メディチの人は外に出ないで(雨に濡れないで)行き来できたんだよねというのを以前TVで見ました。で、ポンテ・ヴェッキオは橋の上に店があって、偉い人用の廊下の部分から店が見下ろせるようになってるんだけど、きれいなものが見たいとかいうわがままで貴金属店になっているそうです。だからこの橋に夫婦で行くとあれも買ってこれも買ってとなって夫婦関係にヒビが入るから別居橋、とはガイドさんの談。
とにかく無理やり美術品を見て1階へ居ります。下はおみやげ物屋さんになっていて、ここでガイドブックを購入。美術館を後にします。美術館の前はちょっとした広場になっていて、美術館の柱の所にはいろんな人の像が立っています。これもTVで紹介されてたなぁ。

大聖堂全体次は徒歩でドゥオモへ。正しくはサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(S. Maria del Fiore)花の聖マリア教会です。ミラノのドゥオモに比べると細工がちょっと地味かなーと思いますが、クーポラの形と色がきれい。で美術よりも宗教なのか、こっちの方が人が多い印象。

鐘楼クーポラ 正面扉←クリックでアップ画像に

天国の門大聖堂の正面にサン・ジョヴァンニ洗礼堂(Battistero di San Giovanni)があって、ここの門が「天国の門」。余りの美しさに「これはまさに天国の門だ」とミケランジェロが言ったとかなんとか。その門を見て大聖堂に入ります。入り口は向かって左なんだけど、列はずーっと並んで右側のジョットの鐘楼(Campanile di Giotto)まで続いてます。で並びますが、一応ちゃんと進むので某国際展示場に入ることを思えば楽です。ここで並びながらツアーの人が南さんに「何かおすすめの料理はありますか?(Che ci consiglia?)」のイタリア語を聞く。でも発音できないといってスペルも書いてくれてて、おもわず「それ後で写させてください」とお願いしてしまいました。

大聖堂内部

中は椅子とか全然無くてがらんと広い。床は全部大理石だけど、皆が歩くから磨り減ってくるとか、背面の壁に数字の変な時計があって、これは日没時間を知るための時計だとか(原理の当たりは聞こえなかった)説明を聞きます。でクーポラの裏側には「最後の審判」が描かれてます。その辺まで登れるんだけど、今回は時間がないのでパス。外に出てフリータイム。大聖堂を一周してきました。ここも外観は修復というか清掃中。表はすごくきれいだけど裏は黒く汚れてました。昔クーポラの鉄片の球が落ちたことがあったらしく、それを記念した丸いプレートがどこかにはまっていると言われたけど良くわからなかったです(でも多分大聖堂に向かって右手の奥側だと思う) クーポラ裏側

サンタクローチェ教会フィレンツェはこれで終了。あとはお昼ご飯です。
他には、その後バスに戻るのにサンタ・クローチェ教会(Santa Croce)の横を通ったくらい。きれいな教会でした。
本当はもっとハンニバル関係の場所を回りたかったんだけど(パッツィ家の礼拝堂とか)全然ダメでした。やっぱりもう一回こないと。

猪の像で、夜になって食事の為に再びフィレンツェへ。時間が遅いので建物の中とかには入れないのですが、薄暗い空をバックにしたパレッツォ・ヴェッキオはすごくすごくきれい。
ガイドブックで一応行きたいお店(エノテカ Enoteca)は決めていたのですが、ちょっと寄り道をしてもらいまして、「猪の像(Cinghiale)」へ行きました。ハンニバルでパッツィが血のついた手を洗った場所ですね。通りに面しているものとばかり思っていたのでちょっと迷ってしまいました。地図を見ていたら「お困りですか?」と現地の人に声をかけてもらったけど、何と言えばいいのかわからなくてお断りしてしまいました。ちょっともったいなかったかな?とにかくその辺を歩いて見よう、と歩き回ってなんとか発見。周囲が工事中で垂れ幕があって分かりづらかったようです。一応有名なのか、7,8人の観光客(?)が。日本人じゃないですけどね。この像に触ると幸せになれるとかもう一度フィレンツェに来られるとかあるようですが(ハンニバルのすべてにあった)、先にいた人たちは猪の口からコインを賽銭箱みたいところに落としていました。どう言う意味かわかんなかったけど、真似てコインを落として、鼻に触って記念撮影。これでもう一回フィレンツェは来られるゾ!と。

その後ポンテ・ヴェッキオを通って対岸へ。橋の上の貴金属店はもうほとんど店じまいでした。
で、目的の店を探すんだけどこれもなかなか見つからない。この辺というあたりまで来ているのによくわからない。通り掛かりの人を捕まえてなんとかガイドブック片手に聞いてみますが、知らないって言われてしまいます。で、賭けに出て、たぶんこの奥という道を入ります。1件やってるお店があって声をかけられたけど目的の店ではないので通りすぎた所、すぐ側に目的のお店が!でも半分しまってて慌ててガイドブック見ると20:00まで。現在20:15くらい。ダメです。仕方がないのでさっき声をかけられたお店に行くことに。

外にテーブルが出ていてそこで一人のお兄ちゃんがお食事中だったんですが、親切にあれこれ世話を焼いてくれて、注文とかも助けてくれました。南さんから又聞きのイタリア語でおすすめを聞いてみると「ビフテカ」との事。でパスタとビフテカと赤ワイン(Vino Rosso)を注文。お兄ちゃんと4人で食事です。片言の英語でコミュニケーションを取ります。
シェフに日本人がいるって言って呼んでくれたんだけどケンは忙しいのか照れたのか、ちょっとだけ出てきて「ここは美味しいです」だけ言って去ってしまったのでした。
一緒に食事をしたお兄ちゃんは25歳のピッツァ職人さんで、ナプキンをぬらしてピッツァ生地のようにまわして見せてくれたり、次にローマに行くといったら美味しいPizzeriaを教えてくれたりしました。彼女居るの?とか聞いてみたけどいないようで、結婚は?とか聞いたら「まだ早い、40歳になってから」と言うのでびっくり。こっちの人は晩婚なのかな?
お店の人も、思ったように言葉が通じないのにぶっきらぼうなりに親切にオーダーを取ってくれました。おじさんと若い人といたんだけど、若い方がなぜか「志村ケン、仲本工事、高木ブー、加藤茶」と。なぜ仲本工事まで知ってる?!ってかなぜドリフターズ?!ケンが教えたにしてもなぜ?でした。
で、ビフテカですが、絶品!塩味なんだけど良い塩使ってるのかすっごい美味しい。もう一回食いたいと思う。赤ワインも美味しかった。お店の人にドルチェは?って聞かれたんですが何があるのか分からない。でおろおろしていたらドルチェコーナーみたいとこへ連れていかれて選べってことになり、プリンにしました。これも美味しかった。そしてカプチーノも飲んで満足満足。南さんが地元の人が多い店は美味しいといってましたがまさにここはそう。ずっと地元の人で一杯だったです。
ピッツァ職人さんは同行の一人と気が合ったようで連れて帰ろうとされてしまいましたが、とりあえずメルアドを教わってお別れしました。お店の人に頼んでタクシーを呼んでもらいホテルまで。このタクシー、加速やスピードがすごかったッス。ちなみにこのお店ですが、TRATTORIA「BORDINO」。お店のある通りはvia Stracciatella 9 r。日曜日定休のようです。ポンテ・ヴェッキオ渡って左側2本目の路地というか小さい広場みたい所を入っていったところです。また行きたいな。お兄さんのお店もね。

ヴェッキオ宮

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