感情ってやつが壊れてるんだと思うんだ。
じゃなきゃあんな風に次から次へと口からでまかせで耳障りの良い言葉だけを並べ立てるのってできないと思う。
だから1晩だけの遊び相手としてはもうこれ以上ないくらいに理想的ってことになるんだろうね。
その気になれば毎日違う子をお持ち帰りして、たぶん上手くやれば本当にまったく自分の財布を痛めることなく、1年365日暮らして行けるんだと思う。
なのに僕に「好きだから」って言って時間関係なくピンポン鳴らして帰ってきては、本当に僕の都合なんてお構いなしに好き放題してまた出て行く。
それってどうなんだろう。僕をなんだと思ってるんだってなるだろう?
言っても聞かないし、怒ってもわかってないし、泣いても気にしてくれない。
時々貢物だけど僕にもくれて、時々すごく優しくて。それを女の子だけじゃなくて僕にもできるってことがほんとすごいよ。
もういい加減腹も立つし疲れてもくるんだけど。
ここが僕のバカな所で。
なんか探しちゃうんだよね。自分を納得させる理由を。
何だかんだ言っても、結局僕のところにはいつも帰ってくるじゃないか。
なんて。
ほんとにどこの夢見る乙女なんだろう。男でもだめんずって言うのかな。
僕の機嫌を取る時の言葉はほとんどが嘘だってわかってるけど。
だけど
「好きだよ」
ってこれだけは、本当なんだって思ってた。
そんな言葉、今まで何人に何万回言ったかしれやしないっていうのもわかってるのにね。
だからしばらく帰ってこなくても僕は全然平気だった。
今度はどのくらいかな〜なんて暢気に考えていたくらい。
そんなだったから、シンジュウしたって連絡があったとき、その言葉は漢字にならなかった。
当然だけど全然知らない子と二人で冷たくなってて。
でも確認とかの連絡って普通家族に行くもんじゃないの? それが僕のところに来るってどうなんだよ!
腹が立って腹が立って拳を握り締めて泣いた。
「君が好きだよ」
ってその言葉だけは嘘じゃないってバカみたいに信じてた。
他のどれだけの言葉が嘘だっとしても。
1個くらいは、本当があってもよかったじゃないかと、ぐしゃぐしゃの頭で考えていた。