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Italia旅行紀

いろいろ。

つらつらと観光地と関係ない話を。あっちこっち飛びますがご容赦を。

移動のバス中で添乗員・南さんはいろんな話をしてくれました。
まずはイタリア語から。挨拶と数字。ブォンジョルノ(Buon giorno)とかブォナセラ(Buona sera)とかグラツィエ(Grazie)、プレーゴ(Prego)とかアリベデルチ(Arrivederci)とか。あとウノ(uno)ドゥエ(due)トレ(tre)クワットロ(quattoro)チンクエ(cinque)セイ(sei)セッテ(sette)オット(otto)ノーヴェ(nove)ディエチ(dieci)など。数字なんてほとんどウノとトレくらいしか使いませんでした。ボンジョルノではなくブォンジョルノで、巻き舌になるんだよ、と。江戸っ子のべらんめけ口調で巻けばいいと言われましたが難しいです。
他には注意事項としてこんな人がいるよといった話。腕に勝手に飾りを巻きつけて、これが取れないんだけど「じゃ、お金払って」とやる人。ロマの人への注意もありましたが、ちゃんと彼らは誇り高い民族だからという感じで、一方的な悪口ではない言い方でした。彼らにとって置いてある荷物は使っていいもの、になるのだとか。だからとにかく荷物は体の前に。脇に置いておいてもダメ。後ろに置いたらそれは「持っていっても良いよ」ということになるんだとか言われました。

イタリア語については他にもいろいろ教えてもらったんですが、とにかく一番使ったのが「アックアミネラーレ、ペルファヴォーレ(Acqua minerale per favore)」意味は「ミネラル飲料水下さい」。こっちには水といってもガス入りの「コンガス」とガスなしの「センツァガス」があるんですが、ジャッポネーゼだとわかるからか、指定しなくても大体センツァガスくれました。ペットボトルに入っている場合、押してみたらどっちかわかるとの事。コンガスだとガスのせいで押しても凹まないんだそうです。お茶飲みたくなるよ、と言われていたのでペットのお茶も持って行ってたんですが、すぐ飲んじゃったし。その辺の水は飲めないし、お店入ってる時間ってそうないしというわけで、これを1番使いました。

他は「クイ」かな?「ここ」になるんですが、タクシーの運転手さんに地図とかホテルカードを見せて「クイ、ペルファヴォーレ」と言えば「ここに連れて行ってください」になるわけです。南さんは「ここに杭を打つ」と覚えましょう、と言ってました。ま、英語でも通じるんでしょうけどね。
あと会計は「イル・コント、ペルファヴォーレ」手のひらに指で何かを書くようなジェスチャーでも通じるようですが。

ホテルでドライヤーを借りることがありまして、こんなもの何て言えばいいのかわかりませんので、まず南さんに電話。「ドライヤー貸してくださいってイタリア語でなんていうの?」と言いますと「プォトレッベ ポルタールミ〜〜」と言われてメモってフロントに電話。何回か言って通じたようでした。でこれを使いまして、別のホテルでワインの栓抜きを借りようとしました。時間も遅いので南さんに電話するのは憚られます。でメモ帳に栓抜きの絵を描いて、それを持ってフロントに言ってプォトレッベ ポルタールミと言って指差しましたら、一応分かってくれたのか、バールのカウンターへ行ってくれと言われました。でこの後一騒動あったんですが、自己嫌悪に陥るので詳細はパス。結局「貸してください」がプォトレッベ ポルタールミでいいのはかは不明。

フィレンツェで聞いた何かお勧めの料理はありますか?は「ケ チ コンシリィヤ?(Che ci consiglia?)」で1皿目がプリモ(Primo)でサラダやスープやスパゲッティ。2皿目がセコンド(Second)で肉や魚のメイン料理を言います。で美味しいはヴォーノなんですが、すっごい美味しいはヴォニッシモになるのだそうです。言葉関係はこんなものかな。

イタリア語のついでにヨーロッパの言語の話とかも出ました。スイスの国名は正しくは何て言うかと言う話から、死んでしまった言葉、ラテン語の話になって、ヴァチカンではラテン語が生きているというお話になったんだっけかな。でイタリア、フランス、スペイン、ポルトガルはラテン語から派生した言語でかなり近い言葉なんだそうです。確かにイタリア、スペイン、ポルトガルは分かるけど、フランス語も?と思いました。フランス語は貴族がわざと難しい言葉にしてしまったんだそうです。貴族語というか。読まない文字を入れてみたりとかはそういう理由だそうです。貴族はフランス語が話せないとダメだったらしいとか。でも今ではフランス人でもちゃんとしたフランス語が話せないと言ってたなぁ。日本も同じようなこと言われてるけど。
で、大元は一緒かもしれませんが、ドイツ語はちょっと違う派生でこの辺はヨーロッパの歴史の話も絡んでくるんで弱いんですが、ゲルマン民族の大移動あたりでどーたらこーたらになってきて、英語はドイツ語と同じ系列なんだそうです。で英語以外は女性名詞、男性名詞とかあって、物も男女に分けて呼びますが、英語はそれがない。簡単に簡単にしたのが英語なんだそうで、英語使う人はそれを良しとし、それ以外の人はこんな簡単な言葉は話すに値しない的な風にバカにしていると聞きました。だからイタリアの人は英語なんて覚える気ナッシング。ワンツースリーも知らない人がいるそうです。
食事とかもそうで、イギリスの食事はマズイと言いますが、それもイギリスの人にして見れば(まずくても)何でも食べるからイギリスは強い、食事以外の事に力を入れているからだ、ということらしく、他の国の人は食事もうまく作れないになるらしい。とにかく面白かったです。

他にもいろんな話が出ましたね。イタリアって車の会社が沢山ありますが、やっぱり有名なのがフェラーリ。でも現地の人でも滅多に見ないんだそうです。逆に東京とかの方が遭遇率は高くて、イタリア人は東京でフェラーリを見ると記念写真を撮っていくんだとか。フェラーリって量産じゃなくて、今でも職人の手作り工芸品なんで、なかなか手に入らないし高いんだそうな。
でイタリア人は運転がすごい上手なんだそうです。実際街中は縦列駐車だらけなんですが、どうやって停めてるんだろうと思うくらいきれーに隙間無くとまってます。出るときは前後の車にぶつけて出て行くそうですが、それにしてもきれい。でオートマではなくマニュアルがほとんど。マニュアルじゃないと男じゃないんだそうです。どんなに良い車に乗っていてもオートマだったら女の子には相手にしてもらえないらしいです。そんなイタリア人もスペインに行くと怖いそうです。でスペインの人はポルトガルは怖いそうな。
タクシーには3回乗りましたがみんなすごい運転でした。なんていうか、まず加速がすごい。座席に押し付けられるくらいの加速。カーブもGをすごく感じるし、スピードもバンバン出すしって感じ。車間距離も怖いくらい近かったりするのでビビリます。車の大きさ完全に体に叩き込まれてるんでしょうね。おいらは絶対にこっちで運転できない。
タクシーに付いてはメータの話も出ました。ちゃんと見てないとメーターを回さないで不当な額を要求してくるんだって。だからメーターが動いてないと思ったら「タッシーメトロ」と言って動かしてもらいましょう、との事。タッシー(tassi)=タクシー、メトロ=メーターですね。うちらの乗ったタクシーはちゃんと最初からメーターを回してくれてましたけどね。

あとこれはうちらのお世話になったバスの運転手さん(カルロ)ですが、遮断機、待ちませんでしたね、警報がなってから実際に遮断機が下りてくるまで時間があるんだそうで、警報鳴ってても無視。遮断機が下りてきたら止まるんでしょうが。それと運転があってもワイン飲んでました。向こうの法律がどうかわからないんですが、ワインどのくらいまでOKなのかな?運転は蛇行したりしなかったし、酔っ払ってはいなかったけど、ちょっと気になりました。ビールとかは水代わりだとか聞くけど。

ツアーで回ったところは歴史のあるところばかりですから、やっぱり建物もその時代時代を反映しています。で建築様式の話とかも出たんですが、なんでそんなに色々知っているんだろうと思うくらい、南さんは物知りです。
大雑把な流れとして、ロマネスク→ゴシック→ルネッサンス→バロック→ネオロマネスク→アールヌーヴォだったかと。大体がロマネスクからルネッサンス様式の建物だったんですが、それぞれについて簡単な説明がありました。
ロマネスクは「ローマ風」で基本的に壁で建物を支えています。ので壁が厚く窓があんまり開けられません。だから中は薄暗い。で窓の上部は半円型のきれいなアーチをしています。壁の上部にはフリルのような模様があります。ピサがこれでした。
でゴシックは「ゴート人の」とかいう意味だったかな。最初は良い意味ではなかったそうです。ゴートと聞くと「カリオストロの城」思い出してしまうのですが、どっちかっていうと「ゲルマン民族の大移動」あたりと関連があるみたい。有名なとこではミラノのドゥオモがそうですが、尖塔がいっぱい立っているような形です。で柱で支えるようになったので、屋根は柱に重みがかかるように作られているし、壁には窓を大きく取れるようになったとか。だからステンドグラスとかはこれ以降のものです。で窓はたまねぎ型(尖頭アーチ)になっています。で、屋根の形状からだったかな、壁は外へはじけようとするらしく、つっかえ棒があるのもあるそうです。
次がルネッサンス。フィレンツェの街がこれだったかと。えっと左右対称で、窓の様式は各階で違う。それぞれの階は統一されているけど、上下で違うのだそうです。でフィレンツェのドゥオモが確かこの様式。単調ですぐ飽きられたんだそうです。
で次が確かバロックじゃなかったかな。これはもうゴテゴテの装飾です。インパクトをメインに持ってきた作りで、サン・ピエトロ大聖堂はこれではなかったかと。捩れた柱とかも言ってたかな。語源は「ゆがんだ真珠」だそうです。
あとは実際の建物を見ることがなかったので良く説明されませんでしたが、ネオロマネスクは曲線を使っていて、アールヌーヴォは鉄とガラスになるんだそうです。

ツアーなんで、結構お土産屋さんに寄りました。トイレ借りるついでにお土産も買って行ってねというヤツですね。事前にどんなお土産屋さんにいつ、どのくらい寄るのかが分からなくて、買っていいのか後でもいいのかわかりません。とりあえず欲しいのもだけ買うようにしましたが、そうすると食べ物系になるんですよね。簡単リゾットとかパスタとか、オリーブオイルとかバルサミコ酢とかは買いました。この手のお土産屋さんは日本のいろんな旅行会社と契約しているんでしょう、日本語が上手。日本人スタッフは別として、現地スタッフも「5コかうと、1コおまけ」とか、セールスに使う日本語はばっちり。ただこれは向こうの人全般に言えるらしいんですが、計算が苦手。観光客がどっと来るとパニックになるようで、気をつけていないとおつり間違われます。ベネツィアングラスのお店とか陶器のお店とかは興味はあるものの買う気にならなくて買いませんでしたが、お店の人に申し訳ないなぁと思ってしまいました。お金に余裕があればねぇ・・・

トイレと言えば、少ないというのと水の流れが悪いというのはどこかに書きましたね。本当にトイレ事情悪いです。お風呂も辛かったけど、これが1番辛かったかな。お土産屋さんはトイレ休憩も前提なんで壊れてることは少なかったんですが、それ以外の普通のお店では結構壊れてます。詰まってたり、水の出が悪かったり。で、水を流すボタンとかレバーも統一性がなかったです。手洗い場もそう。足で踏むものだったり捻るものだったり、踏むのもボタンだったりレバーだったり。壁に大きいスイッチがあるヤツとか、スイッチかと思ったらそれは飾りで、水は他のところにあったり。一瞬考えないと水を流せないトイレが多かったです。どこのお店だったかは、紙を流さないで、とありました。たぶん使用済みも流すなという意味なのかなと。詰まるんでしょう。本当にトイレは絶対日本のが優秀です。上下水の問題なのか、トイレの問題なのか、どっちなんでしょうねぇ。
お風呂は大体どういう作りかわかってるので、辛いなぁと思うけどまだましでした。浴槽はあるけどお湯ってほとんど張りませんでした。シャワーだけ。シャワーもヘッド固定が多いんで辛いですね。リド島のホテルは完全にシャワーだけだったんですが、逆にシャワーヘッドが動くやつで楽でした。こっちのが気分的に楽。トイレと洗面台が一緒で、ビニールで囲う狭いシャワーでしたけど、ヘッドが動くって何て便利なんだろうと思いました。お風呂ではですね、お湯もネックでした。湯沸しが日本と違うのですね。瞬間湯沸しでなく、タンクにお湯を溜める式なんで、タンクの量を使ってしまうと水になるわけです。で次のお湯が沸くまで数時間はお湯が出ない。だから使いすぎないよーに!と言われました。西洋風呂ってどうやってはいるのが正しい入浴方法なんだろう。冬とか風邪引くんじゃないか?と思ってしまいます。この辺、誰か教えて欲しいなァ

西洋文化ではチップというものがあります。どのくらい払うものなのかとか全然分からなかったんですが、1割くらいが相場のようですね。あとホテルでは枕銭を払うというは知りませんでした。枕銭ってどこに置くのかも知らなくて、枕の下にと聞いてへぇと思いました。穴の開いたお金が珍しいと聞いたんで、50円玉を置いて来たりもしましたが、結局ベッドメイクとかする人に会えることはなくて、良かったのかどうかは不明です。あとお店とかでもチップは払うわけですが、サービス料がすでに取られている場合はいらないということで、レシートとにらめっこです。スペルは忘れましたがたぶんこれがサービスだというのは分かりました。で、サービスが入ってない場合、おつりを貰ってからその中からチップを出すわけです。がスマートには出せませんね。タクシーを呼んでもらったりした場合も手間賃としてちょっと渡すんですが、バタバタしていると忘れてしまうんですね。習慣になってないから。後でしまったと思うわけです。タクシーにもチップだし、1割って言われても「いくら払おう?」と迷ってしまいます。チップの習慣だけはすぐには馴染めなかったです。

ツアーの日程がきっちきちだったのであんまりTVって見られなかったんですが、本当は地元のTVって見るのが大好きです。イタリアにはアニメチャンネルがあるようで、そこはいつ見てもアニメしてました。見たのは「おじゃる丸」と昔日曜にやっていた名作アニメ。もう一個タイトルは知らないんですが、魔法国の王女様系のやつ。ジャパニメーションは意外と沢山輸出されているようです。
他にローマでお昼を食べたお店で流れていたTVなんですが、その日は日曜日でサッカーの日だったんですね。で今日のゴール!とかやってたわけですが、CMでルフィの人形が。あとルパン3世のCMも。ルパンの方は風魔一族の陰謀だっけ?五右衛門が結婚するだのどうだの言うやつですね、やってました。
あとアニメではないんですが、たぶんこれ「ウィーケストリンク」だ、と思う番組がやってました。日本のものとは微妙に問題の出し方とか違うんですが、指名して脱落させたりしてたんでたぶん似ているやつでしょう。後はCMでミリオネラやってました。
あと日本でも良くやっている通販番組もありましたね。ダイエット物売ってました。他には今日の星座。こっちの人も占いって見るんだとちょっとびっくり。

一応大体の食事は付いているツアーだったんですが、正直あんまり美味しくはなかったです。ホテルの朝ご飯は2,3種類のパンと飲み物のみ。何式って言うのでしょうか。できればハムとか卵がついていて欲しかった。
あと昼食、夕食ですが、パスタは美味しかったんです、パスタは!向こうではパスタの後にもう一皿でるんですが、これが肉とか魚なわけです。どっかにも書きましたがこれがひどいの。肉はですね、肉の味です。味がないと言ってもいい。で付け合せがくどい。一緒に食べたら何とか食えるかなーという感じ。魚は鱗が取れてないし。あとドルチェもね、3件だか4件くらい連続で、カップ入りのコンビニでも売ってそうなアイスだったときにはさすがにうんざりしました。料金的なことを考えればこんなものなんでしょう。フリーで行ったお店は美味しかったので、食事はやっぱり普通にお店に行ったほうがいいかなーと思います。

おまけのおまけで宿泊したホテルを。

ミラノ
レオナルド・ダ・ヴィンチ(LEONARDO DA VINCI)via senigallia 6 l-20161 milan
一人で泊まったので部屋は広かったです。思ったよりはきれいで日本のちょっと高いビジネスホテルと言う感じ。バストイレも1番広かったかな。完全な西洋風呂でシャワーヘッドは高い位置で動かないです。

ベネツィア
グリーン ハウス アルベロニ(GREEN HOUSE ALBERONI)Via Della Droma 21 30010 Lico Di Venezia-Venezia
エキストラベッドをいれて3人だったので部屋は狭く感じました。普通のビジネスホテルクラス?バストイレが日本のユニットサイズかな。浴槽のないシャワーオンリー。ビニールで囲うタイプです。窓からの景色はきれいだった。

フィレンツェ近郊カレンザーノ
デルタ(DELTA)Via Vittorio Emanuele 3 50040 Calenzano
2部屋あるような作りで奥にベッドが2つ、手前のは普段はソファでエキストラベッドにもなると言うタイプ。ベランダがついていました。バスはガラスの扉がついていました。シャワーヘッドは一応動きました。温度調節がちょっと難しかったかな。

ローマ
エルジフェ パレス ホテル(ERGIFE PALACE HOTEL)Via Aurelia 619 Rome
たぶん本当は二人部屋なんじゃないかなと。そうでないなら狭いです。スーツケース広げたら人が通れないくらい。ベランダがあったようですが、外に出てる時間はなかったですね。バスは西洋式でシャワーは固定でした。シャワーカーテンなんですが、これ苦手なんですよね。完全に仕切ってある方が楽。

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