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石垣島旅行紀

第一日目。07/04

飛行機が飛ぶかどうかはわからなかったものの、「飛びません」という連絡もなかったので、とりあえず空港へ。 チェックインの時に「那覇に降りられない場合、福岡か鹿児島に着陸する可能性もありますのでご了承の上ご搭乗下さい」とのこと。 最悪、旅先は福岡に変更だ!といいつつ搭乗です。

沖縄に近づくにつれというか、九州あたりでもうすでに機体は揺れ始めます。 沖縄近辺の海上は上から見てもわかるくらいに大荒れ。白い波頭がここそこに。渦を巻いているようなのもあって、とてもじゃないけど船なんか出られない。 もし、こんなところに何かあって着水したら・・・ 機体も細かくガタガタ、大きくゆらゆらと揺れ、もう笑うしかない状態。 機内でも若いあんちゃん達が「すっげぇ」とか言って、みょーにハイテンション。

それでもなんとか着陸!

あんちゃん達からは拍手。自分もおもわず拍手しそうです。(心の中では拍手喝采でしたが) 那覇で乗り継ぎの予定でしたから、フライトアテンダントさんが優先して降ろしてくれたんですが、このとき「福岡に降りるか、那覇まで飛ぶか、確率は半々くらいだったんですよ。那覇に着陸したのはこの便が最初かも」とのこと。 ラッキーってことか?

わざわざ優先してもらったので、もしかしたらすぐにでも乗り継ぎ便が出るのかと思いきや!(思うなって) 飛ぶ様子がない。他の便もぜーんぜん飛ばない。というか、機体がないんだそうな。 来ないから、乗っていく機体がない。とのことで飛び始めるのはこれから。 大阪行きも東京行きも遅れる遅れる。搭乗口は変更しまくりで、良くわからない状態。

搭乗フロアからは動けないし、売店めぐりで時間をつぶし。ラ王の沖縄そばを見つけて帰りに買おうと決めます。 別の店で沖縄そばを食べるも、麺はぼそぼそって感じでイマイチ。(ちなみにお店はならびに向かって左から3番目くらいのやつ)

そのそばを食べているときに、録音されたような一般的なアナウンスで「石垣行き○○便は欠航になりました」とか言われて 「ええっここまで来て〜〜」と思って確認すると「別の便になります」ってことで、一安心。

とにかく石垣島行きもなんとか飛び立ちます。着たときに比べれば風は弱くなっているのかな? と思うけど、機体はもう揺れ揺れ。機体は小さいし、ちょっと心配でしたが無事に離陸。那覇を離れ、石垣に近づくにつれて天候はやや回復。揺れましたけど特にひどくはなかったです。
石垣が見えてきた頃には空は曇り空程度でした。上空から見ると環礁(でいいのかな)がきれいで、でも波はすごそうでした。

石垣空港は割と小さいかな。荷物がちゃんと届いてるか不安でしたが一応ありました。 島の地図はあるものの、距離がわからないのと様子がわからないのでとりあえずタクシーを使って目的地へ。 本当は一度ホテルに荷物を持っていってからのつもりでしたが時間的に難しく、石垣焼窯元へ先に行きます。

このタクシーの運ちゃんなんですが、すごく人がいい。というか親切。もうずっと色々と話してくれます。 この人だけなのかなーと思ったけど違うということが後に判明。 今の時期はハブクラゲというやつが海にいて危険なんだそーですが、どこどこの浜は潮の流れのせいかクラゲはいないからいいよ、とか 明日そこに行くなら安く案内するよ、とか言ってくれまして。 他にも途中に名蔵湾というのが見えたんですがここにマングローブが生えてましてっていっても自分らはわからなかったんですが説明してくれます。 ヒルギという植物で石垣には何種類かいて、河口があるから海水と淡水が混ざる汽水域になって生えてるんだとかも説明してくれます。 目的地で降りるときに「石垣には流しのタクシーがないから呼んで」といって名刺をくれました。

んで、窯元ですが、ここでは体験教室を申し込んでいました。 割と小さい工房なんですが、入っても受付とかが良くわからなくって、誰に言えばいいのか最初わからなかったです。 左手がお店、右がどうも工房のようで、とりあえずお店を覗いて「体験の予約をしてたんですが」と声かけ。 なんというか、外は風もそこそこあって、過ぎたとはいえ台風の影響はあるはずなのに、中は妙に静かで別世界な感じ。 最初に少しお店のほうで石垣焼についての説明を聞きます。

石垣焼の特徴は油滴天目と呼ばれる油のしずくのような模様だそうで、この模様によって値段が決まるそうです。 それに加えてガラスを底に入れることですごくきれいな色を出しています。 本当に南の海の色といいますか、単純な青じゃなくて深い海の青、砂底の海の緑、浅い海から深い海へのグラデーションのようできれいです。 見本のやつの色は本当に海みたいに見えました。

で、体験教室ですが、食器類の他にシーサーも作れるそうで、自分は皿にしましたが後ろの女性陣はシーサーを作ってました。 粘土の塊を渡されて、手のひらにたたきつけるようにして丸くし、手回し回転板の上でたたいて伸ばします。 小指の太さよりちょっと薄くしたら好きな形に切って(これが底になる)余りを取り除き、その余った粘土を細長くして1段ずつ積み重ねて壁といいますか高さを出して行きます。 これがなかなか難しい。均一にならないんで、出来上がりがちょっと怖いです。 焼き物はこの後乾燥や釉薬の塗りつけなど工程はたくさんあるのですが、後はお店の人にお任せ。出来上がったら郵送してくれるということです。 たぶん、実用には向かないようなのができるんじゃないかなー

体験終了後、お茶をいただいて店内を見学。マンタやマンボウの形の小皿とかは手ごろなお値段。 他にも理由は知りませんが、安くなっているぐい飲みなどがあり、自分はマンタ小皿を購入。 いろいろな食器が飾ってありましたが、ガラス戸に入っているやつは大きくて古そうで、高いんだろうなーと思わせます。 自分、酒はあんまりのまないので徳利とかは買っても使わないし、鉢とか皿は高くて手が出ません。 一通り見学後、名刺をもらったタクシーを呼んでホテルへ。

運ちゃんは帰りもいろいろ教えてくれまして、世界一大きい豆とかも見せてもらいました。 見逃したけど珍しい鳥もいたらしいです。焼き物については油滴の雫が大きいほど高いということを教えてもらいました。 石垣には他にも窯元があるようですが、作っているものが違うらしいです。本土に比べれば重厚な、重そうな焼き物だと言ってました。

ホテル到着。このホテルの人もフレンドリー。(人によっては馴れ馴れしいと感じるかも?というぎりぎりの感じ) でもホテルではこの人だけのようです。(皆さん親切でしたがここまでフレンドリーではなかった) 荷物をお部屋まで運んでいただきましたが、これは実は初体験。今までは自分で荷物を運ぶホテルばっかりだったのでちょっとびっくりです。

ちょっとした荷物は事前に宅配で送っていたのですが、これが届いていない!しかたないよな、台風だし。自分らついただけでもラッキーだったのに。 でもホテルの人がいろいろ電話して聞いてみてくれまして、なんとか本日中にホテルに届けられそうだとのこと。 ほんと、ラッキーです。(でもこれは決して自分の運がいいわけではないと思う・・・連れの運です)
そのことをフレンドリーお兄さんが伝えに来てくれたんですが、そのとき部屋にエキストラベッドがあることに気づき、ソファに変えますね、と言っていきました。 台風でお客さん達の動向も予想がつかなくって、チェックアウトするも戻らざるをえなくなったりして大変だったようです。

3泊4日で、2日目にはオプションも申し込んでいたんですが、これがキャンセル。 船が出ない、出ても午後とのこと。台風が来ると船は陸に上げてしまうんだそうです。だものでこれを戻すのに時間がかかる。 だから晴れても船が出せない。 仕方ありませんので、明日できる観光を探します。幸いホテルにはいろんなチラシがあったのでその中からカヤックの体験を選択。 結局は午後からなので、他のツアー(離島行きとか)でも良かったかもしれませんが、せっかく離島へ行くなら1日行きたいし、という程度の理由だったのですが、このカヤックは大正解になったのでした。

晩御飯は焼肉のお店「金城」
有名みたいだとは聞いていたんですが、すっごい人で「待ち時間、何時間よ?」という感じ。 でも周囲は住宅でお店はなさそうだし、動きたくなかったのもあってずーっと待ってました。
やっと順番が来て、案内されてわかったんですが、このとき焼肉半額期間で、そのせいもあって人が多いようです。 肉はおいしかったです。すっごい沢山食べてる人達もいましたが、時間的にはたぶん短めの時間で満腹。 ここの石垣地ビールは黒でした。
でホテルに帰ったんですが、やっぱ疲れてたのか、お風呂に入るまもなくダウン。ベッドに横になったらいつの間にやら寝てました。 3時くらいに一度目覚めて寝巻きに着替えて、枕もとの目覚ましをセットして寝直し。
1日目終了です。

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