2002年分でし!

■ハリー・ポッターと賢者の石(Harry Potter and the Philosopher's Stone)

2002-01-19

面白かったっす。まるでアニメみたいにとても記号的な配役で見事です。そうでないと駄目だって思ってはいるんですが、本当に怪しい奴は怪しげ、いやな奴は嫌味ったらしく。人外はドラゴンからケンタウルスにユニコーンまで出てくるとは思ってなかったんでちょとびっくり。かなり本格的なファンタジーだったんですね。しかし、魔女の宅急便でも思ったけど、魔法って「血」なの?血で飛ぶの?血で使うの?両親が才能あれば子供は必然的に優秀なの?なーんかそれは寂しいなぁ。
とりあえず、これで原作が読めるかなー。基本的に原作があるって知ってるやつは読まずに見るようにしてるんで。
えっと、名前が長くて覚えられなかった、強気の彼女はまるで惣流・アスカ・ラングレーのよう・・・(んでロンはケンスケかな?)

■千年の恋

2002-01-20

天海さんを見にいったんですが、吉永小百合!でしたね。しっかし、今の世の中では犯罪者だぞ、光源氏。いつもつっこまれる所だけど、本当に。紫の上なんて誘拐やん。
源氏物語をやるんじゃなくて、あくまでも紫式部のお話にしてるところが上手いかなと。源氏物語ちゃんとやると大変だもんね。最初、渡辺謙もったいねー、とか思った。身包み剥がれてるところがなんとも。でもフンドシは残しておいてくれたのね、とか思ったり。宮中行事とかリアルなんだろうなー、きっと。えっと何て言うんだったか、あの舞。天海さんの舞、キレイだったなー。個人的に冠に桜や紅葉を挿してるのとか好きなんだよね。
ただですね。なんというか、松田聖子がね。というか、彼女の歌がね。そこだけ妙に今っぽい声と曲なんで浮いてました。松田聖子自体に否定的な意見を聞いていましたし、自分も最期のあたりまでそう思ってた。でも式部の「あなたは自分で好きな人を見つけて」って感じの台詞を聞いて、もうあれは聖子以外にない!と思い直すに至る。ちょっと極端だとは思うけど。でもああいう存在が必要かと聞かれるといらないかな。
余談として、かたせさんと天海さんて目の辺り、似てません?あと光源氏ってやっぱり「光」が名字?「源氏」が名前?光さんなんて呼ばれてるとなんか変。

■シッピング・ニュース(The Shipping News)

2002-03-21

ケビン・スペイシーを見に行きました。なんと言うか、そこで終わり、って映画でなくて、ちゃんと前後のある流れの一部分を切り取りましたって感じの終わり方で、別に解決はしてないんだけど、ま、こんなもんか、って感じです。ネタとしてちょっと重いような感じではあるのですが、淡々としたお話。聞き分けの無いスパルタオヤジのせいでトラウマいっぱいの主人公ってかわいいなーって思ったり(でも自分はあんまり関わりたくないかも)
新聞やのヤな上司をやっていた人は、ブラス!に出ていた方ですね。なんとなく顔のインパクトがある方です。

■オーシャンズ11(Ocean’s eleven)

2002-04-10

ブラピが出てるんで見てきました。男の子どうして見に来てる人が多くて、そういう「男の子がみる」映画なんだなーと思いましたが、うーん、面白いけど、ちょっと物足りなかったかな?ジュリア・ロバーツが「私も混ぜなさいよ」的にもう少し絡むかと思ってたんで(ちょっと勝気だけど、景品的な存在だったし)やらかした事はおっきいのかもしれないけど、なーんか陳腐というか、もう少し奇想天外でも良かったかなーと思いました。

■ビューティフル・マインド(A Beautiful Mind)

2002-04-25

エド・ハリスが出てるので見たんですが、オスカー取ったからいろいろ情報が流れてて、エドが幻覚かな?と思ってしまってたのでちょっと残念。
最初はチャールズが成長してエド・ハリスになるのかと思いましたが、彼も違う幻覚だったんですねぇ。ってネタバレか。ま、いっか。チャールズが現れたときのナッシュの態度でちょっとクサイと思ったんですが、卒業間近の机を落とすシーンで「そうかなー」と思いました。でもその後姪を連れて現れたんで、やっぱり現実の人なんだ、って思ったのに、姪も幻覚だなんて。幻覚ってあんな人物背景までしっかりして現れるの?妹(姉だっけ?)が死んで引き取ったとか言って別の幻覚をつれてくるの?びっくり。
あと奥さん偉すぎ。いくら愛してても、病院入れてハイさよなら〜って人の方が多いと思うのに。あと大学の学長だかになっていたかつてのライバルも偉い。大学に通うことを認めてくれるなんて、偉いなーと思います。いつも思うけど、アメリカってそう言うところの懐広いよね(ま、総てがそうってわけでもないんだろけど)
実際、幻覚が見える人は、それが薬物による一過性の影響とかじゃない場合、ずーっと見えているらしいです。それこそナッシュのように幻覚との付き合い方を覚えていくみたい。見えてるんだけど、それが幻覚だってわかって見えないように振舞ってるらしいです。で、もし相手に幻覚が見えていたら、やっぱり自分たちには見えてないってことは伝えたほうがいいみたい。「私には見えないんだけど、あなたには見えるの?」って言ってあげるほうがいいらしいです。(でも怖いよね、自分のほうの自信もなくなるかもしれないし)自分の見てるものが幻覚かもって思ったら怖い。一応今のところ、他人の会話との齟齬がないので、幻覚を見ていることはないと思うけど、そんなことになったら足元が無いみたいなものだし。ナッシュの数字との付き合い方ってすごいと思うけど(数字と会話してるっていうか、数字の声が聞こえてるっていうか)それも病気と引き換えなのなら、天才じゃなくてよかった、って感じです。

■モンスターズ インク(MONSTERS, INC.)

2002-05-15

ディズニーって古典って感じがするんですが、セルアニメ(もうセルじゃないか)よりも、こういうフルCGアニメのほうがいいんではないでしょうか?でも個人的にOPの扉のアニメーションが好き。
ぬいぐるみ的なあのふさふさ感がリアルですごいなーと思ってみてました。あと表情。動きはアニメなんだけどね。でもそこがまた良い感じ。
フルCGってセルアニメよりお金がかかるのかな?日本はこういう方面にお金を書けるのを、ばかばかしいと思っているので(たとえどんなに宮崎アニメが世界規模で有名であっても)アニメの世界はこれから廃れるだろうなー。もったいない。何もかも他の国に抜かれていくけど、ジャパニメーションもそのうちにきっとダメになるでしょう。やっぱ社会的な支援がないとダメだよね。アメリカとかって、アニメは子供のものとか思ってても、子供文化として育てようという気があるから良いよね。日本は子供であってもアニメなんて見せるもんじゃない的なところあるし。大人は論外だし。

■パニックルーム(Panic Room)

2002-05-22

ジュディ・フォスターは「ハンニバル」よりこれを選んだ、なーんて言われると多少むかつくのですが、でも仕方ないかなーと思ったり。目が話せなくて面白いです。
個人的に、腕時計型血糖測定機に「おおっ」って感じ。あれアメリカでも市販されたのが2002年4月くらいのはずなので、映画の撮影のころは販売されてないハズなんだよね。ま、話は出てただろうけど。デザインは本物とは違って映画のほうが断然カッコイイんですが、大体5万円ほど。取りかえるパーツが400円〜500円くらい?アメリカの医療保健って日本みたいにみんな同じものってわけでなく、払える保険料に応じた格差のあるものだから、お金持ちは良い治療を受けることができるってことなんだけど、この血糖計はどうなんだろう?5万円って高いと思うのか、安いと思うのか。日本に入るのはまだ先だと思うけど、血液を取らなくて良いので、痛みは無いし、映画みたいに血糖が低いとアラームがなるし、便利だとは思います。しかしグルカゴンの注射とか、いきなりしろとか言われてもなー。いくら他人を殺したり傷つけたりできても、注射の針を刺すのはびびるわな。

■ロード・オブ・ザ・リング(The Lord of the Rings)

2002-08-09

地元ではもうとっくに終わってしまっていたんですが、やーっぱ見ておかないとだめっしょ、ってことで見てきました。
人間、どうしても最初のインパクトってのが強く残るものだと思うのですが、そう言う意味ではファンタジーはもうすでに別のもの(小説もマンガも)経験済みなんで、新鮮さがあるかと聞かれればちょっと答えにくくはあります。
「Mr.」を「旦那」と訳してるんですが、今時日本で旦那って言ったらやっぱり年齢のある人ではないでしょうか?年が近く見える二人の間でとくにはっきりとした上下関係が読めなかったので、「旦那」と呼ぶたび違和感でした。あれだけいろんな人が惑わされる指輪なのに、なーんでフロドは平気なのかなーというのがわかりません。今後判明するのでしょうか。フロドがずば抜けて純粋とも思えない。うん。でも指輪って日本ではあまりメジャーじゃないよね、古典とか見ても。やっぱ金属や石の文化じゃないからかな?指輪自体はなかったわけじゃないけど、こういう物語には出てこないし。日本だったらこういう呪力のこもったものって刀とか櫛簪系になるのかな?
あと「踊る子馬亭」ですが、おいら的には「辺境警備」が初出だったので、「そっかー、ここから取ってたのね」としみじみしたのでした。
兎に角、まだ先は長い話だし、続きを待つのです。

■タイムマシン(The Time Machine)

2002-08-28

ガイ・ピアースが目的サ。これも古典的なお話だけど実際に原作を読んだことはありません。最初の髪を撫で付けたような格好はちょーっと受け付けないですが、後半のワイルドっていうか、髪が普通なのはカッコイイです。古典だけあってストーリー的には目新しい感じはないんだけど、映像はすごいかも。あのタイムマシンのデザインも好きなんだよね。ガイ・ピアース以外ではあのデザインが見る決め手になったようなもんだし。
しかし、80万年ねぇ・・・想像できん。それだけ未来でも人としての基本的な形状を持っているもんなのかなー。まぁ月の爆発という大惨事の後だから退化っぽい変化はしかたないのかもしれないけど(そう思うとセカンドインパクトやサードインパクトの後って本当はこうなったのかもね)
いつものごとく、どーでもいいようなところが気になって。データベースの兄ちゃんはどこからエネルギーを得ているんだろうとか。あれって何か半永久的なエネルギー源を内蔵しているのかもしれない。太陽電池?
まあ、タイムトラベルは基本的にはできないって言われてんだよね。冷凍睡眠で未来に目覚めるようなものをタイムトラベルと呼ぶのであれば未来へは行けるけど、過去へは行けないらしい。実際はどーかなんておいらではわからん。ただ、地球は自転して公転してますんで、ああ言う形のタイムトラベルの場合、場所の決定ってどうやってるのかなーと思います。宇宙空間を決定軸として場所決めているなら、下手すると公転で地球が存在しない、軌道上の宇宙空間に放り出されるんだよね。この映画では、場所は変わってなかったから、地表を基準軸にして場所を決めているみたい。でもそれって実は難しいんじゃないかな。と、そう言うことを考えてしまうのでした。

■TRICK

2002-12-28

実はTVの方はほとんど見てません。パート1の時に知ったのはもう最終話くらいで、パート2は見ようと思ってたんだけど睡魔に勝てなかったんだよね。小説で読みましたが。パート1の佐野史郎は見ておくべきだったと思っているのでいずれレンタルで見よう。
で映画ですが、TVのまんまって感じですか?結局キャラで笑わせてるので、どんな話でも同じように面白いと。トリックを考えながら見てるとちょっと疲れるけど、ナーンも考えないでみると面白い。パート3希望!とか書いてあったけど、この調子ならできるのではないかと。そしたら今度はリアルタイムで見ようっと。
しかし、4ヶ月も映画を見に行かなかったとは、不徳。そして今年最後の映画がこれかぁ・・・別に良いんだけど。
なんだか「この世に不思議なことなどないのだよ」って気分になりまする。

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2003-03-17公開; Miya; miyamiya
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