2006年分でし!

■ブロークバック・マウンテン(BROKEBACK MOUNTAIN)

2006-04-19

 前半の自然が凄く綺麗でした。カウボーイという仕事を知らないのでこういうこともしているのかと思ったり。「違う世界」な感じもしたり。こうして物語として知る以外には知ることができないというか、日本にはない生活というか。アメリカの人にはあれがもう少し身近に感じられるのかなぁ。
 たぶん、ジャックは自覚のあるゲイだったと思うのですが、イニスは違うと思った。でも、誘ったのはジャックだけど、二人ともが同じようにのめり込んでたし、トラウマがあってどうしても踏み切れないだけで、想う気持はイニスだって強かったと思います。想像ができないのですが、ああ言う状況でそうなるものなんでしょうか。
 ジャックがどうして死んだのか、の部分だけがなんだか良くわからなかったんですが(一瞬の画像が良く見えなかった)、彼はゲイだってバレたわけなんですか? あれ。ご両親はわかっていたみたいなんですが、それは死因から? それともその前から? その辺がちょっとわからなかったです。
 迫害の背景なんかもあるんで、「あんな風に奥さん裏切るなら結婚すんなよ」と思ってもそれができなかったのもわかるんですが、妻への思いと互いへの思いがどう違うのかがわかりません。まぁこれは私が恋愛感情に疎いせいもあるんだろうな。
 二人のあの微妙な、一緒に居たい方とそれができないと言う方という関係は、男女のカップルではああはならないと思うんですよね。女性はどうしても喚き散らしがちだし。
 もうこういう形でしか純愛はないのかなぁ。

■DEATH NOTE -デスノート- 前編

2006-07-01

 思っていたより断然良かった。実は結構危惧していたんだけど、心配いらないと思う。今のところ、ネットでも私が見た範囲では好評。これってやっぱりL=松山のおかげ?
 脇が結構良くて、ダントツはワタリ=おひょいさんなんだけど、警察長官の津川雅彦とかも良い味出してて好き! パパは漫画とはどうしても印象違うけどでも鹿賀丈史も良い。リュークも動きは良かった。声も結構良い。どうしてもCGくささが抜けないけどそれはしゃーないっしょ。
 あとは南空ナオミが結構イメージに近かった。漫画のナオミさんも、もし月がキラだという手がかりがもう少しあったら、あんな風に絡んできていたかもしれないと思える。オリキャラの詩織さんは、ジャンプでの絵を見たときから不幸そうだと思ってはいたが外れていない。
 後編にとても期待している。後編はミサももっと活躍する(ハズ)だし、レムもCGで出てくるのかなぁ。楽しみ。完全に月v.s. Lなので決着をどうつけるかすんごいすんごい楽しみにしている。月が勝つのでもいいし、Lが勝つのだとしても、あのニアのやったようなことをLがしてくれるのかと思うと楽しみだ。
 原作では一応父親も妹も直接は殺さなかったので、他人とはいえまぁ恋人? をどうこうするのはちょーっとと思ったりもした。原作の女性たちみたいにてんで相手にされてないって立場でもなさそうだったしなぁ。そこだけ月に思い入れのある身としてはひっかかったりするけれど。あと「新世界の神になる」って台詞が似合わねーっ! って思うけど。
 さて後編。ピュア月やってくれるとすーーっごい! 嬉しいなぁ。

■TRICK劇場版2

2006-07-19

 ちょっと自信がないんだけど、レディースデイに行ったのに普通のレイトショー料金取られたような気がする……。ル○ス○シネマさん、レイトでも水曜日はレディース割引優先なんじゃないの? すでに半券捨てたから確認もできないんだけどさ。
 行ってみたら客は私だけでした。うーん、過去にエヴァであったけど、それ以外では初めてかも。珍しい。やっぱ邦画は客入らないのか。
 片平なぎさの手袋ネタがわかるのはどう若く見積もっても30代以降だと思うのですが、20代以下の人あれわかったのかな。
 テレビの最初は、山田奈緒子の過去というか、生まれの謎も絡んできていて、ちょっとだけ「本当に霊能力的なこともあるのかもよ?」と思わせる内容でしたが、この映画ではそういう流れはないですね。テレビシリーズのおもしろさと比較するなら、矢部や母・里見 をあまり使いこなせていなかったようにも思われる点が残念です。おもしろいんだけどさ。おもしろさでいうならテレビシリーズのがおもしろいかなぁ。上田=阿部ちゃんのイメージの問題もあるかも。仲間由紀恵にしたってもう山田のイメージだけじゃないしねぇ。
 これでシリーズは終わり、というのなら、それはそれで良いんじゃないでしょうか、という感じです(映画であのおもしろさをキープするのは困難かも)

■ダ・ヴィンチ・コード(THE DAVINCI CODE)

2006-07-26

 とりあえず原作を読むために見に行ってきました。おもしろかった。けど、エンディングで「この物語はフィクションで〜」ってわざわざ出したのが気にくわないというか、あれでせっかくのおもしろさもダメダメですよ。
 微に入り細に入りすべてを理解できたか? と言うとたぶんそんなことはないんだろうけど、話を追っていく分には十分わかったと思うんだけどな。どうでも良いところは割と省いて頭に入れていたりする。感覚として、イエスが人間である事への抵抗というのがわからないので、逆にすんなり見られたのかもしれない。どうだろう。
 たぶん原作では力を入れていたであろういろいろなモノの意味的な話や謎解きの部分は割と軽くスルーされている様な印象。きっと原作ではこの辺をねちっこく書いてるんだろうなぁと、原作を読むのが楽しみになる内容でした。ただそのスルーのせいで、あんまり「ダ・ヴィンチ」は印象に残らない。この内容だと「ダ・ヴィンチ・コード」というタイトルにはちょっと違和感を感じる(モナリザなんてほとんど意味ないやん)。
 謎解きを主にはせず、全体の話の流れを追うのを自然に作っているので結構おもしろかったし、たぶんきっとわかりやすくなってるんだと思う。
 そーいえばなんかローズラインって聞いたことあるなーとか、記憶の片隅に引っかかるモノとかはないわけじゃないんだけど、んなの知るかい! ってな部分も多くて、ソフィーについてはリーの所での話で予想はできるんだけど(事前情報もあったし)それ以外については結構へぇだった。でもあの5文字についてはちょっとなぁ、と思ったけどね。あれはただの後付の寓話的なエピソードだって話もあるのに、と思った。
 キリスト教の派閥(?)とか歴史はかなり偏った、虚実入り交じった情報(源が漫画だったりするから)しか持ってないので、どこら辺までがあり得るネタでどこら辺があり得ないネタなのかはわかりませんが、クリスチャンではない身としては、まーそれもありなんじゃない? という話。
 シラスがインパクト大。彼はカヲル君の系統なんだろうか。原作読んで確認しよう。あとsmartやっぱいいな。

■日本沈没

2006-08-02

 樋口監督ってーのとミッチーが出てるのと、庵野夫婦が出てると聞いたので見に行ったんですがおもしろかったッス。個人的に「奇跡は起きます! 起こして見せます!!」で大満足。これだけでおーるおーけーです。
 ミッチーは出の割においしい役だと思いましたが、あの不精髭が微妙。似合うようにも思うけれど、ちょっとイメージじゃない気もする。見なれれば良い問題なんだろうか。
 色々細かい所で出てくる人が面白いと思いました。役者さんの使い方というのでしょうか。以外に気に入ったのは石坂浩二の首相。和久井映見は最初からそう言う予定で声をかけたのか気になるところ。ひょっとこの客3人のうち、ひょろっこい細い人が見覚えあるのに名前が出て来ない。何かで見たんだけどなぁ。
 エヴァファン的にN2って単語を豊川さんとか草gくんが口にしてくれるのがこそばゆかった。他にも絵がエヴァっぽい感じのところもあったりして、やっぱ樋口監督だからかなぁなんて思う。
 この映画の疑問点に科学的に答えてくれるサイトというのがあって、そこで改めて気づいたこともいつくかあったり。プレートテクトニクスとかプルームテクトニクスとかは結構面白いのでこういうサイトを読むのは好き。そう言えば小野寺=草gはどうやって移動しているんだ?! というのにも答えてたなぁ。
 日本が沈むとしても、生まれた土地や家に居たい、という気持ちがわかるかなーと思うあたり、私も日本人なのか。

■時をかける少女

2006-09-28

 見たいな〜とは思ったものの、上映がマイナー系例のようなので見られないかも? と思ってました。テレビとかで意外と評判が良いようだったので尚更見たくなりましたね。キャラデザが貞本っていうんでチェックしてたというのもあったり。
 原作読んだこと無いし、原田知世Ver.もちゃんとは知らないんだけど、こういう雰囲気の話ではなかったと思う。
 かなり安易にタイムリープしているんですが、戻った時間の自分というのに会っていないし、真琴が2人いることで生じるトラブルとかがないようなので、恐らく戻った段階で本来のその時空の自分と入れ替わっている(または消してしまっている)んだろうけど。それはそれで問題にならないのか? それに行ったり来たりした分、彼女のオリジナルの時間って結局ロスされたことになるんだろうけど、まー本人が気にしてないみたいだし、長い人生で見たら大したこともないんだろうなぁ。
 テレビのインタビューか何かで監督が「アニメでやりたかった」というようなことを言っていたと思う。ちょっと自信がないんだけど。でもこれは実写にしなくて正解かな。実写ならこういうキャラにはできないと思う。アニメだから許されるオーバーさとでも言うの? しかし律儀に鼻水まで描かなくてもと思って見たり。実写でも鼻水流しながら泣くっていうのが一般化しつつあるようだけど、良し悪しだと思う。
 SF的にちゃんと考証したらおかしい部分と言うのがありそう。その辺どこかにそういうサイトがありそうですね。
 キャラとしては千昭がカヲルに見えるんだな。真琴のキャラはちょーっと五月蝿いけど嫌いじゃない。あのキャラなら「うわーん」泣きしても許す。
 最後キスして行けば良かったのにね。

■グエムル-漢江の怪物-(英題:THE HOST)

2006-09-28

 ソン・ガンホを見にったわけですが、やっぱいいわ。今回の金髪もいいなぁ。
 文化の違いなんだと思うんだけど、ギャグが日本のパターンと違う印象。あれ笑かすつもりなんだよね?
 最初、別にあんな風に言われたからってそのまま捨てないで、正規の手順を踏んでちゃんと捨てれば良いのに、なんて思ったんだけど。一応廃棄方法はちゃんとあるんでしょ? でなかったら今までだって不法廃棄してたってことじゃん。今回量が大量だったから、変異が起こったという理由なんだろうか。しかし物によるとは思うが水で薄めて流さないと配管痛むよ?
 公式サイトも見てみたんですが、「娘を救うために勇敢な父親へと変貌とか政府に反旗を翻し」というのは違うと思う。反旗なんてそんなこと微塵も考えてないし変貌してないし。ずーっと変わってないよね。親バカというかなんというか。しかしあの家族愛は韓国では当たり前なんだろうか。
 皆どこか情けない家族なんだけど、それがまた良い味。ナムジュ姉さんは最後がカッコ良かった。火のついた矢を放ったあと目もくれずに振り向いてヒョンソの所へ行くあたりなんてすんげぇかっこいいよ。
 以前の「殺人の追憶」見た時も思ったんだけど、韓国語って日本語と発音が似てる部分って思ったよりあるみたいですね。「親父」はおやじに聞こえなくもないし、途中で「簡単だよ」っていう言葉もあったような気がする。
 最後ヒョンソと一緒に住んでないのは何故? 助かったんだよね? ね? それだけがわからなかった。韓国的にはああいう終わり方が良いのかなぁ。

■笑う大天使

2006-09-28

 はっきり言って原作ファンとしては「ちょっとどうよ?」という内容。映画見た後公式サイト見てみたら日渡早紀センセのコメントが微妙で笑った。手放しで「見に行こうよ!」とは言えないわな、これは。
 監督が何を思ってこの作品を映画にしようと思ったのかわからないが、川原泉らしさを残そうとは思わなかったみたいだね。お嬢様のアクションだったら別にオリジナルで話作っても良いのに。確かに実写であの「川原ワールド」を作るのは至難のワザなんだろうけどさ。「時かけ」じゃないけどアニメじゃないと表現できない部分というのがあるのかも。アニメなら良いとも言わないけど。
 たぶん、原作を知らなかったらそれなりに面白いんだと思う。
 マリーニ神父が女性になっていたのは設定としてブーなんだけど、ただ原作とか関係なくビジュアル的に彼女は好み。何かにあんな風な眼帯姐さんが出てたような気がして仕方ない。何だったかなぁ。漫画? 映画? あとダミアンも微妙。そしてあんな中途半端にルドルフ出すな!
 個人的に、広川ナレーションで「さあお嬢さん方 新しい門出です」やって欲しかったなぁ。

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2006-11-11up; Miya